2023年【名古屋エリア人気アイドル】の考察|サブカル色の強い独自路線が武器

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2000年代初頭まではアイドル不毛の地と言われた名古屋エリア

ソロアイドルの数自体は多かったのですが、東京と違ってビジュアル面での洗練度が足りないことからブレイクする子はほとんどいませんでした。

その閉塞的な状況を打破したのが2008年に誕生したSKE48。特にグループの成長期を支えた松井珠理奈さん・松井玲奈さんという両エースのルックス偏差値が非常に高かったこともあり、

「名古屋は美少女の宝庫」

というイメージを定着させることに成功。

また、SKE48が名古屋のアイドルマーケットを拡大させたことにより、以前から名古屋で活動していたご当地アイドル勢もその恩恵を受けて上昇気流に乗っていった印象があります。

更に追い風となったのが、ニコニコ動画発信による「踊ってみた」「歌ってみた」コンテンツとリアルのステージを融合させたサブカル特化型イベントスペース「腹筋崩壊」が全国レベルの知名度を獲得したこと(現在は閉店)。

同時期のタイミングで大須地区に個性的なコンカフェ(コンセプトカフェ)の開業ラッシュが起こったこともあり、東京に従属しない名古屋オリジナルの萌え文化が発展していきました。

  • Dt.BLD
  • 大須TOYS
  • RAD HALL

など、大手のライブハウスも続々と地下アイドル系イベントに参入した結果、名古屋にアイドルの一大ムーブメントが巻き起こり、現在でもその流れはとどまることを知りません。

 

アイドル教室がいる名古屋はアイドル群雄割拠エリアになっています。

今回はそんな名古屋のアイドルシーンを語る上で外すことのできない、業界に強い影響力をもたらしたキーパーソンとも言える注目のアイドルを紹介したいと思います。

 

SKE48


名古屋の代表アイドル。AKB48初の姉妹グループとして2008年結成され、アイドル教室と同様に専用劇場『SKE48劇場』を名古屋市・栄に持つ。

2021年4月に設立当初からのエース松井珠理奈の卒業し、グループの変革期にあるが名古屋No1グループの座は揺るぎない。

しかし、センター経験者でグループの中心だった須田亜香里、古畑奈和らも2022年に卒業し、グループの核となるメンバー発掘が急がれる。

 

次世代エース候補に選ばれたのが10期生 林美澪。2021年「あの頃の君を見つけた」、2022年「心にFlower」の2作連続でセンターに抜擢される。

女性雑誌「Seventeen」専属モデルも勤め順調に育っている。2009年生まれの若い林美澪をチームの柱に成長させ、初期メンバーが去ったSKEの世代交代をはかる。

 

TEAM SHACHI(チームシャチ)


2011年STARTしたメンバーの全員が愛知県生まれで名古屋在住である生粋の名古屋アイドル。

ももいろクローバーZと同じスターダストプロモーション所属。2018年「チームしゃちほこ」だったグループ名を「TEAM SHACHI(シャチ)」に改名。

2014年武道館単独ライブも達成した。

デビュー10周年の2022年には自社レーベルも立ち上げる。2023年にはSKE48若手ユニット「カミングフレーバー」とのコラボで「シャチフレ」を結成し、シングル「I’s PRIDE」(アイズプライド)を発表するなど、名古屋アイドル界のトップに長く君臨するグループである。

 

 

OS☆U (オーエスユー)


2010年8月大須拠点に「dela」と同じプロデューサー中村浩一氏が設立。愛知県公認アイドルグループとして、「愛知県赤十字血液センター 献血大使」など自治体とのタイアップ数は日本有数。

2020年8月には11期生が加入し、2021年1月からの12期生オーディションでは研修生ユニット「OS☆K」を作り、新たな人材育成の動きもみせている。

OS☆Uは「大須スーパーアイドルユニット」の略称。

 

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dela(デラ)


2012年結成し、コンセプトに「国際交流と地域貢献事業」を掲げ、海外で精力的にLIVEをこなし、CMにも多数出演している人気グループ。

しかし、2020年5月プロデューサーの中村浩一氏がアイドル志望女性との訴訟トラブルで辞任し信頼が揺らぐ。

だが沢口愛華(2020年9月27日卒業)がミスマガジン2018GPになり人気雑誌のグラビアを飾ったり、沢井里奈(2021年4月卒業)はプロ野球国歌独唱をナゴヤドームで担当したりするなど知名度は抜群。

2021年2月には新メンバー9期生、2022年4月に10期生も加入しフレッシュな人材も揃う。

2022年も名古屋トップアイドルグループだろう。

 

手羽先センセーション

キャッチコピーは「グループ名に反して意外と王道!」。

2017年6月に結成され、名古屋動員争いバトルで負け無しといわれるほどライブが人気。2019年にはTIF出演、2020年4月メジャーデビューをはたす。

また、2020年5月にはアイドルグループ「∥ネコプラ∥」の命名権を落札し、「∥ネコプラ∥」から「ネコプラセンセーション」に命名・コラボするなど、話題性のあるチャレンジも。

2020年後半に斉藤 まなか・塚野なゆ・神谷美玲・橋本琴春が立て続けに卒業したことにより1・2期が全員去り、佐野 さくら・日南 遥(元煌めき☆アンフォレント)など3・4期中心の新体制が2021年1月23日スタートした

2022年7月より全国ツアーを開催。日本各地にウィンガー(ファンの総称)を増やし、知名度を上げていく勢いだ。

 

煌めき☆アンフォレント


名古屋拠点ではないが東海地区で人気のアイドル

オタク出身アイドルイベンターの草分け的存在である「へなぎ」氏(本名:木本憲志)が創業した芸能事務所「TOY Planet」(現名称は「トイプラ」)から2015年にデビュー。通称「キラフォレ」。

全てのアイドルファン及び同業者のアイドルで知らない者はいないと言われるのが、キラフォレのデビューシングルである「幻影ギャラクティカ」

  • BiSの「Nerve」
  • Buono!の「初恋サイダー」

と並び、オリ曲(オリジナル曲)を持っていない地下アイドルがライブでカバーする三大鉄板曲の一つ。

アイドル特有の手足を内へ内へと畳んでいく、キュートで滑らかなダンスはアイドルを目指す女性なら誰もが真似したくなるキラキラ要素満点で、

「幻影ギャラクティカが踊りたいから地下アイドルになる」

という風潮を生み出した功績は計り知れない。

妹分として2017年にデビューした『綺星★フィオレナード』も順風満帆の活動ぶり。

 

2020年11月29日センター茉井 良菜ら5名が大挙卒業し活動休止状態となってしまうも、直後の2021年1月より新メンバー6名が加入し新体制に。

元AKB48 15期 達家真姫宝や元手羽先センセーションの神谷 美玲も加わっており、短期間でこれらの人材が集まることも知名度・人気の強さがわかるグループ。

 

2023年1月に活動休止。妹分グループ「綺星★フィオレナード」と統合して、「Star★Shiμ’ne!!!(スター シャイミューン)」として再スタートする。

 

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ナト☆カン


2011年設立。グループ名の由来は「ナンとかカンとか集合体」の省略形。名古屋出身のスリーピースロックバンド「→SCHOOL←」の矢野晶裕氏がサウンドプロデュースを手掛けています。

当初は関東と東海の両エリアを拠点にしていたものの、現時点では名古屋での活動がメイン。

「ハチャメチャ適当アイドル」のコンセプトを原動力とした破天荒でエモーショナルなパフォーマンスが評判を呼び、シングル曲「NANとカット!」がCBCテレビ「MAG!C☆MUS!C」のエンディングテーマに抜擢されました。2020年9月に8年間掲げていたコンセプトを「適当アイドル」から「個性バラバラ〜ナントカントカ集合体」に変更することを発表しました。

 

また、同じCANDY RECORDS所属の姉妹アイドルグループである「究極人形(アルテマドール)」もテレビ東京系深夜番組のタイアップを獲得するなど、ナト☆カンを凌ぐ勢い。

名古屋での支持基盤をガッチリと築きつつ関東へも狙いを定める、注目の新興勢力です。


ナト☆カンにサブカルイズムを注入した象徴的存在ともいえるのが、2019年に卒業、現在はクリエイター兼コスプレイヤーとして活躍する星奈あまゆさん

大阪・日本橋のメイド文化黎明期から続く老舗メイドカフェ「カフェドール」で2010年よりお給仕を開始、フリーのソロアイドルとして日本橋のアイドルライブにも出演。

秋葉原の「萌え」を独自にアレンジした大阪のオタク様式を名古屋に持ち帰り、更に躍動感のあるカルチャーとして磨き上げた、名古屋アイドル業界の歴史にその名を残すサブカルの伝道師です。

 

 

 

ポイズンラット


「猛毒中毒アイドル」を標榜する3人組パンク系アイドル。

2017年のクリスマス・イブから活動をスタートし、観客を濁流の渦に巻き込むような激しいパフォーマンスで「感染者」(ファンの名称)を増やし続けています。

ハンドマイクがガスマスクを見立てたデザインになっていたり、あえて血の気を薄めたようなメイクで猟奇的な雰囲気を醸し出していたりなど、完成度の高い世界観が魅力。

時期が時期だけに「毒」系のコンセプトがアナーキーに解釈されがちなのですが、4人とも本質的には美形で性格もおっとりしており、ライブ後の物販でも丁寧で物腰の柔らかい対応がファンから絶大な支持を受けています。

サブカル成分濃厚な金髪ショートのビジュアルが強烈なインパクトを与える亞呪。(あじゅ)さんは、代表曲のひとつ「8bit」での大槻ケンヂを彷彿とさせる念仏系シャウトが唯一無二のヴォーカルセンスを証明しています。

また、メンバー中ただ1人の黒髪である猫屋敷七十七(ねこやしきなずな)さんは、一見あっさりした顔立ちで素朴な雰囲気からは想像できないような軸の太い低音ボイスと体幹の強さが垣間見えるダンスが特徴です。残念ながら2020年10月30日に脱退しました。

 

近年、BiSHやBBTSをはじめとするパンク系のパフォーマンススタイルが関東圏では流行していますが、名古屋ではパンク系アイドルがあまり育ちにくい土壌がありました。

2019年9月に解散した、愛知県岡崎市を拠点とする「絶叫する60度」が有名だったのですが、車中泊での長期全国遠征を主体とした活動が目立っていたため、地元のアイドルオタクすら「ご当地アイドル」とは認識してなかったほど。

そんななかで、ポイズンラットは名古屋エリアで久々に頭角を現してきた正攻法のパンク系アイドルと言えるかもしれません。

 

2021年10月9日グループ名をParadox Risk(パラドックスリスク)に改名した。

2023年2月現在は、愛音ゆら・嫁伽子むこの二人体制で活動している。

 

 

白石うらん(ふぇありーているず!)

名古屋市天白区に本社を構える音響・照明機材関連会社「Project-t」が手掛けるアイドルユニット「ふぇありーているず!」のメンバー

2019年2月に加入後、同年6月には早くもカラオケバトル企画の入賞特典としてソロ曲を獲得し、現在ではユニットとソロ活動を並行しています。

彼女はかなりの苦労人で、元々2014年あたりから今池の車道3Starなどを中心にソロ及び「白玉ろっぴ」という2人組でライブに出演していましたが、方向性の違いにより解散。

その後、2016年まで「はっぴー☆かみんぐ」のメンバーを務めつつもソロ活動やソロ撮影会などで地道にファンとの信頼関係を構築。

 

細かい休止期間も含めるとアイドル生活は2020年で7年目に突入し、名古屋のアイドルライブでブッキングに困ったらまず白石うらんが呼ばれるほどのユーティリティープレイヤーとして重宝されるように。

最近ではネット番組における若手アイドルの登竜門でもあるAbemaTV「矢口真里の火曜The NIGHT」にも出演。長年の努力が花を開きそうな予感がします

 

コロナの自粛期間中にリリースしたソロでの新曲「Oh!コメ※米マイスター」は、踊ってみた界のスーパーアイドル、足太ぺんたさんさんが振り付けを担当したことで話題沸騰。

間奏での止まったポーズのまま体でカウントをとる動きなど、静止映像でも華やかに見せる踊り手らしい方法論が織り込まれていて、オンライン時代を見据えたパフォーマンスといったところでしょうか。

 

【まとめ】

筆者が個人的に注目する、名古屋エリアの人気アイドルを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

名古屋は老舗の地域密着型ご当地アイドルから、時代の最先端をひた走るサブカル色濃厚なアイドルまでかなりの多様化が進んでおり、群雄割拠といった状況です。

この名古屋エリアで頂点を極めることができれば、全国制覇への道のりも開けてくるといえるでしょう。

織田信長が果たせなかった全国統一の夢を名古屋のアイドルが叶えるというのも不思議な因縁がありますね。

 

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